病気になる前は50代のイメージを、「働き盛り」で、バリバリ仕事をしていると、思っていました。
病気になってから、「バリバリ仕事をする為には、プライベートが充実していないと」そう思い始めました。
3ヶ月後も動いていられるか?
半年先は、ベッドの上だったりしていないか?
そう考えると、今日という日を悔いが残らないように生きるようになりました。すると、仕事だけでなく、自分のやりたい事も、家族と過ごす時間も、とても大切な時間で、1分1秒も無駄にしたくありません。
プライベートの時間が増えると、仕事の勤務時間が減りました。しかし、プライベートが充実すると、仕事の幅や、交流関係が広がり、不思議な事に仕事の質が上がったのです。
病気と向き合う姿勢は、人それぞれ違いますが、僕は「自分の足で動ける時間を出来るだけ長く続けたい」その為に必要な治療をお願いしています。
53年の人生の中で「今が一番人間らしい生き方」が出来ているかもしれません。
生きている証として、この写真のように、笑顔の写真を一枚でも多く撮り続けたいと思います。
(2018年現在53歳・罹患した年齢51歳・肺腺がん遠隔転移ステージ4)