術後に感染症で入院が長引いてしまい、いつ退院できるかわからないままベッドで過ごす日々。
窓側のベッドは1日5000円の差額ベッド代がかかるので廊下側のベッドでカーテンばかり見て過ごしていました。ある日お隣の方が退院されて、珍しく翌日までは空きベッドに。
午後から病室に付き添っていてくれた夫が急に思い立って、ベッドのカーテンの端を私の髪留めでドレープのようにアレンジして、私だけの特別仕様にしてくれました。
私にはおとぎ話に出てくる天蓋付きのお姫様ベッドのように思えて、入院以来初めて体温が少し上がるのを感じました。
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ちゃり(食道胃噴門部腺癌 III-b・52歳/罹患50歳)